台風は右利き、と聞いただけあって
左側がかすめていった奈良ではあまり強風を感じることはなく。
梅雨です。

先週、「以前、会社にムササビが巣をつくったことがある」という話を聞いて
興奮していたところ、まさに向かいの山の斜面にムササビが来ていました。

小川になっているところにしばしうずくまってから去る、というのが
何日か続きましたが、右耳〜顔のあたりが負傷し、弱っていくようでした。
H氏が投げ与えたドッグフードもたべませんでした。
日曜日、ダンナの「会社を朝顔の城化計画」(また書きます…)のため
会社に行った時にも来ていて、もはやぐったり…という感じでした。
弱ったものは下位ヒエラルキーのものにも貪られ土に還るというのが野生の摂理というものでしょうが、それを助ける技術もなければ見届けることもなんだか怖いという弱い心から、動物病院の先生に一任することにしました。

いろいろたかってる虫を全力で追い払いケガ部をなるべく見ずタオルをかけて
抱っこしたとき、やせ細ったなかにもリスとか子猫っぽいふわふわ感と、
風呂敷状に飛ぶための薄くやわらかい皮膚感に「おお~ムササビだ」などと
ちょっとジーンときつつ、箱に入れて運びました。
が、病院で、先生に思いっきりガブシャーッ!!と噛みつきブチーッ!と引き剥がされ
キューンと気絶(※二の腕まである超分厚いミトンで対応されてました)という事態
(ダンナ談。怖くてまともに見れず)に、わぁずいぶんお気楽だったもんだなあ…と
反省しました。
先生によると厳しい状況で、野生鳥獣保護、という扱いで保護住所を書いた上で、生死にかかわらず連絡はしないことを了承してなんともいえない気分で帰ってきました。

同じ死んでしまうなら、静かで清潔な檻の中でひとりきりより虫に脳みそ食べられながらも自然の音と風の中逝くほうがよかったのではないか。
でも助かるなら治って欲しい。

この年になってようやく初めてそんなことを考えております。
ひょっこり元気になったムサ君が戻っているかなと、ついつい、
うずくまっていた場所を眺めてしまうこの頃です。


こちらをうかがうムササビ君

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