» 季節便りのブログ記事

風薫る5月も後半、緑も深くなってきました。
遅くなりましたが、先日のあべのハルカスの催事へ足を運んでくださった方々、ありがとうございました!
おかげさまで無事、期間を終えられたそうです。

近鉄電車の各駅には「花だより」という、花の名所と開花状況がわかるポスターが貼ってあり、それを参考にして出かけ、そして結局グルメに走るのが最近の楽しみのひとつになっています。

近畿日本鉄道 花だより

おふさ観音のバラ(…からのタイ料理)↓

石光寺の芍薬(…からのラーメン)↓

これからは吉野や長谷寺のあじさい、大神神社のささゆり 及びその周辺のグルメが楽しみです。

花ではありませんが、ご近所の畝傍山(初代天皇である神武天皇の宮『畝傍橿原宮』がその麓に作られたことから神聖視されてきたそうです)にも登ってきました。

標高199.2m 20分くらいで登頂可能で、お手軽に達成感が得られます。ポコッと見えているのは耳成山、あとは香久山と併せて大和三山と呼ばれています。万葉集のなかで柿本人麻呂や中大兄皇子がこの山々を題材に歌を詠んでいますが、時代を超えて同じ山を眺めたり登ったりしているのが不思議な気持ちです。
現在では休日に三山をめぐり、制覇ののち居酒屋で乾杯、というコースが流行っているとか、いないとか。

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今となっては奇跡のような先週の暖かさ・・・
その頃に四国を車でぐるっとめぐってきました。
旦那は運転かつ仕事、私はナビ係などと言いつつ大体寝ており、観光はしっかりするという ずるくておいしいポジションでした。

香川では県産ひのきのお箸が使われていたり、高知では「はしけん」というお箸を使った遊びがあるのが興味深かったです。

以下、ただの旅行記ですが・・・


うどん県香川では、かまたまうどん発祥の店「山越うどん」さんでいただきました。麺が口の中でぴちぴち暴れて、噛み切ったときのぷつん!という感じがたまりません。


がんばって石段を上った金刀比羅さんでは海上安全が祈念されていました。


高知ではカツオはもちろん、名物「うつぼ」を…。
もちっとしていて味はさっぱり、いろんな部位を提供してもらえます。
「たたき亭」さんにて。


四万十川の沈下橋。風情あります。


雨の桂浜。龍馬を偲んで太平洋を見つめます。


カラッと晴れたしまなみ海道の真ん中、大三島の展望台から。


景観に配慮して建てられた展望台だそうです。


大三島、日本総鎮守の大山祇神社。
樹齢2600年の大楠がご神木です。上着要らずでした。


戦時中は毒ガス工場があり「地図から消された島」とも呼ばれた大久野島。そんな歴史を今に伝えながらも、今はうさぎにわんさか会える島です。


なつこいです。


美しい朝でした。

さてさてこちらは、撮り鉄の聖地ともいうべき、愛媛県は四国旅客鉄道予讃線の下灘駅。
1999~2001年の3回にわたり「思わず降りてしまう、という経験をしたことがありますか。」「前略、僕は日本のどこかにいます。」などのキャッチコピーで青春18きっぷのポスターに使われた、おだやかな伊予灘をのぞむ駅です。非常に印象に残っていたので、寄れて嬉しかったです。
江ノ電とはまた違う静けさとスケールと このノスタルジー。
また違う季節と時間帯に来てみたいです。

ポスター↓

私が多少「鉄子」であることがばれたところで、
今日はこのへんで失礼します。

襲来中の最強寒波を健康に乗り切れますように!

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朝晩ひえこみますね…
心地よい秋風、どころか私は風邪ひいてしまい、
どうがんばっても新宿2丁目ヴォイスでございます。

でもこの気温差が、作物の栄養素をアップさせたり、
美しい紅葉を生んだりするそうですね。

先ほど、枝付き枝豆を頂きました。
(こう書くと「枝」の字のアイデンティティを考えてしまいますが)

実は先日同じ方から同量頂いていて、今回第二弾なのですが、
前より熟して、パーン!としてます。
「おねえさん、何カップ?」下世話な寸劇を思いついてしまいました。
もちろん塩ゆでと、あとはずんだ餡に挑戦してみようかなと思います。

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朝晩涼しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
いつのまにか彼岸花が咲き稲穂も垂れ、
なんだか秋めいてきました。


(峠商店のある川沿いから)
今年はぴったり、お彼岸の時期に咲きました。

自宅(橿原)のご近所、本薬師寺跡では、ここ数年恒例になった
ホテイアオイの群生が見ごろをむかえていて、大和三山のひとつ・畝傍山をバックに、うす紫の花々と、金色の田んぼと真っ赤な彼岸花と、カラフルな競演を見せてくれました。

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お暑うございます。
少しでも涼しげに…と、そのへんにあるお箸ブラザーズの頭(?)を並べてみました。
一膳で置いてあるとただの「わりばし」ですが、
集まるとみんなけっこう個性的。

では業界用語でsay!
(左から)
すぎまさ9ソ
ひのき丸ばし24cm
たけ9寸そうせい
たんかタケ9ソ
すぎまさ9フ
たんかタケカク

無理やりだったりそのまんまだったりしてますが、ゴロも…よくないですね。
すみません。

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梅雨明けまして、ガツッと暑い日々がやってきました。
スマホの天気予報も「晴れ」じゃなくて「猛暑」…
何をするにも体力を奪われ、私はゾンビのように歩いております。

ご依頼のあったお箸袋の、印刷に使う色味を確認するのにチャートをぱらぱらと見ていましたが、やっぱり涼しげな色合いのページにココロ惹かれちゃいます。

さて先週、暑い中、宮滝というところを散歩してきたのですが、
杉林は、木どうしの間隔が狭くてうっそうとしていました。

吉野杉の特徴として、このように密度を高く植林することで
成長がゆっくりになり、木目のつまった美しい木材が採れるんだそうです。

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こんにちは。
冬服を出したり入れたりしながらの4月でしたね。

ご報告遅くなりましたが、今年も吉野の桜を見てきました。
全国的にそうだったように開花が早く、4月第一週あたりが
中千本の見頃でした。
(写真は4/5のものです)


(下千本)


(名所・吉水神社から)


(もちっとつるっと、できたて葛きり)


(上千本の展望台から)


(バイクと桜)

横須賀から友人が遊びにきていたので、神社や名物の葛など吉野ポイントをきっちりおさえながら楽しんできました。
毎年、中千本くらいまででいいかな~と思って行くのですが、
中途下山はなんだか自分に負けた気がして、結局上千本まで登ってへとへとになります。

個人的には、秀吉がお花見したという吉水神社でできる邪気祓い
(自分で印を切り唱えます)が、
スッキリした気分になれてオススメです。

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 まだ冬のコートを手放すのが怖い今日この頃ですが、日もだいぶのびて、風のにおいも春めいてきたように感じます。

 春の桜と言えば吉野。咲き具合ですが今はつぼみまたは一分咲き、といったところだそうです。四月上旬が見ごろですね。

 さて、吉野はその地名から、ソメイヨシノ=染井吉野が植えてあると思うかもしれません(私は思ってました)。でも、実際の吉野山は葉と花が同時に出る「山桜」が主です。
 花だけが先に咲く染井吉野は、東京・染井村の植木屋さんが品種改良したもので、最初名前を 桜と言えば吉野だろう、という事で「吉野桜」としたそうです。
しかし実際に吉野に咲いている山桜と混同してはいけない、ということで、明治時代に「染井吉野」と新たに命名したものなのだそうです。
 なので、あたり一面ミルキィピンク=桜!春!というお花見のイメージは意外と最近の世で作られたものなのですね。

 吉野山の場合は新緑の山の合間に桜のピンクが溶け込んで、柔らかにまじりあっている感じです。単純に花だらけの世界をイメージして最初に行ったときは、あれ…他の木の方が多いじゃないか、などとがっかりしていたのですが、訪れるたび、淡い色彩のあいまいな境界にじわじわと魅力が増し、日本人の美の感性ってこういうこと?なんて思っちゃったりすることができました。

 峠商店では春といっても来年の新春への準備がすでに始まっています。綺麗な木目のお重を見せてもらいました。すべすべです。

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 こんにちは。まさに季節の変わり目、お変わりなくお過ごしでしょうか?

先日「陰陽師Ⅱ」をTVで観ていて、出雲の国がどうとかという場面で、なんだか見たことあるような所だなあと思っていたら、ロケ地が鷹取山(横須賀)という、幼少時代のご近所遊び場でした。
「わたしはいにしえの風景を知っている…?!」なんて事はなかったわけで…

個人的な話を失礼しました。
今日は地元吉野・下市のゆるキャラについて書きます。
「ごんたくん」は町制120年を記念して生まれた下市のマスコットキャラクターで、けっこうカワイイのです。

(画像は下市町HPからいただきました)

某工作番組とは関係ないようです。
下市町が歌舞伎「義経千本桜」3段目、「すし屋の段」の舞台になっていてその主人公「いがみの権太」にちなんでおり、小学生のアイディアの合作なのだそうです。
市HPなどでは
「権太はすし屋の勘当息子だったが改心し、平維盛を救うために命を落とした、恩義を貫こうとする気の優しい人物として描かれる」
と、さらりと説明があって、ふうんそうなのか~と思うところですが、たしか千本桜って中学の音楽の授業でも習ったなあ、と思い出し興味がわいたので、もうすこしこの権太くんについて掘り下げてみます。

まず分かったのは「義経千本桜」というのはおもいっきりファンタジーで、歴史上戦死したとされる武将が普通に生きていたりします。

舞台は源平合戦直後の時世、合戦にかかわった者たちのその後のストーリーが展開されるという、オムニバス形式になっています。
「すし屋の段」は3段目の後半部分のことで、前半の「木の実・小金吾討死」と合わせ、敗れて落ちのびている平維盛に関するお話です。義経も弁慶も出てきません。

(内容)
吉野山のふもと、下市にあるお鮨屋にイケメン使用人が住みつくのですが、これが平維盛です。「弥助」と名乗っています。
鮨屋の主人は維盛の父・重盛に恩があり、事情を知ってかくまっています。

この鮨屋の主人には「権太」というダメ息子がいます。
「いがみの」というのは「喧嘩・いがみ合う」ではなく「ゆがんだ性格の・嫌われ者の」というニュアンスだそうです。
この権太は平気で犯罪をしたりして勘当されているのですが、実家に帰ってきて母親を言いくるめお金をだまし取ったところ、父親が帰ってきたので慌てて手近にある寿司桶のひとつにお金をかくし、自分も隠れます。
どうでもいいですが額にして500万弱くらいです。とんでもないやつです。

隠れて聞いた父親の話から、使用人弥助=維盛だと知ってしまった権太。鎌倉幕府の役人に差し出せばいい金になる!と、さっきの寿司桶を重さで適当に判断して手に持ち、家を飛び出していきます。
ところがこの寿司桶には、父親が維盛の身代わりとして差し出そうと準備していた小金吾(維盛の妻子の用心棒。すでに死亡)の生首が入っていたのです。
ひえ~。

その後やってきた梶原一行(幕府の捜索隊。悪役)に、意気揚々と「維盛の首をとった」と差し出す権太。その場にいた父親は、権太が帰ってきていたことや寿司桶の中身がすり替わっていることなど知らないので、命にかえても自分が守ろうとした維盛様を権太が金の為に殺してしまった!と思い、「親父様!」と向かってくる息子を刀で刺してしまいます。

権太は刺された状態で、間違えて生首桶を持ってきてしまったのを知った時「今が性根の直し時」と思った、このまま身代わりの首を差し出して母親からもらったお金も維盛さま(無事)にあげようと思っていた、等といきなりイイことを言い息絶えるのでした。

・・・改心のタイミングが非常に悪かったのですね。
このお話の中には恋愛あり、頼朝がらみの感動をさそう続きもあり、なのですがこれまでにします。

ここまで知って思ったのは、ゆるかわ☆ごんたくんのスマイルに隠された悲しい過去(?)の重み、
そして持っている桶の中身ってなんだろうね!ということです。

調べたら海老蔵さんが権太役をやっていたり、歌舞伎もいちどしっかり観てみたいなあ、と興味のわくこの頃です。
ちなみにここに出てくるお鮨屋さんは「つるべすし弥助」という下市に実在するお店で、鮎料理を中心に美味しい懐石やお鮨をいただけますよ。

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明けましてだいぶ経ちますが・・・
2013年、本年もよろしくお願い申し上げます。
ものすごく更新さぼってました!

年末年始、吉野下市はいつぞやのような大雪もなく、冷たくも落ち着いた気候でむかえることができました。

個人的に今年度は本厄大殺界という状況にオロオロしており、
殺菌に気を配りすぎてお肉を焦がしたり、駅ホームの階段を慎重に降りすぎて乗り遅れたり、靴下を重ねすぎて逆にうっ血したりと不幸の片鱗が見え始めています。
石橋をたたいて壊すタイプです。
おみくじは大吉(ホッ)だったのですが「色に溺れ酒に狂えば凶」と書いてありました。
誰だってそうだよなぁと思いつつ気を引き締めてまいります。

さて、本題でございますが
表題の件、巷でナナメの『G』マークをご覧になったことはありますでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、これは『グッドデザイン賞』といって、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度で、この賞を受けたものはそのシンボルとして使用できる、というものです。

2012年度の受賞で、
吉野のわりばし『らんちゅう』
が、このグッドデザインの仲間入りをしました。
受賞紹介ページ
プロデューサー吉野杉箸商工業協同組合 奈良県下市製箸協同組合
ディレクター 有限会社平野湟太郎デザイン研究所 様

受賞の範囲は「有形無形を問わず、人によって生み出されるあらゆるものや活動」(Good Design Award HPより)と多岐にわたり、
実際にテレビ番組から猫の爪とぎグッズまでさまざまなものが対象となっています。
私は最新鋭でハイテクなグッズのみが受賞できるものと思っていたので、
このらんちゅうのような、地道に歴史に育まれ地域に大切にされてきたデザインが同じ舞台で再評価されたことはとても興味深く、嬉しいなあと思います。

峠商店オリジナルらんちゅう箸↓

らんちゅうとはなんぞや?→お箸の豆知識*
卵中、卵ちゅう などとも書かれます。
きんぎょの「蘭ちゅう」のぷっくりしたお腹の形から来ている、という話もありますね。

受賞してもGマークを使うにはやっぱりお金がかかったり、いろいろあったりで
大々的に売り出されることは近々はない…と思いますが…
喜ばしいことなのでご報告でございました。

GOOD DESINE AWARD HP
(Gマークの画像はこちらのHPからお借りしました)

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