最近、演歌の良さがちょっとだけわかってきた
峠家の嫁です。
いかがおすごしでしょうか。
先週、高取町にある壺坂寺へ行ってきました。
下市へ向かう途中、車中から、連なる山の中腹に白く見える
観音さまの頭が気になっていました。
壺坂寺は「眼病封じのお寺」として知られ、
眼の仏さまといわれる十一面千手観音菩薩がご本尊です。
お堂の脇にはでっかいメガネ。
合掌してくぐると、確か、なんか良いことがあるそうです。
そして例の観音さま。
立ち姿(高さ20m!)と横たわった姿の像があり、
なんとなく、幼い頃に見た鎌倉の大仏さまと雰囲気が似ていて
懐かしい気持ちになりました。
ここからは大和三山をはじめ、奈良盆地が一望できる絶景ポイントです。
壺坂寺は、昭和に入ってからインドのハンセン病救済活動に参加したり、
各地で事業や交流をおこなうなど日印の交流が盛んで、
↑の観音像をはじめ、多くのインド由来の石彫文化が
境内の各地にみられます。
なので、なんだか日本じゃないみたいな、
不思議な気分になれます。
なお、12月18日まで、
重要文化財の、三重塔の初層が特別開扉されています。
あまり宣伝されていないのですが、
513年ぶりに初めて公開されるものです。
それってすごいんじゃないですかね。
安置されている小さな如来さまは金箔等の装飾がされなかったために
美しい木肌がそのまま残っていて
その手が結ぶ印も、確か「智拳印」という
(忍者の「これにてドロン!」に似たかんじ)
珍しいかたちです。
三重塔の構造そのものも、メインの柱が宙ぶらりんという
「東京スカイツリー」と同じ作りをしているそうで、
こうすると地震に強いんだとか。
(聞いたままとはいえ宙ぶらりん、などと言うと不安にさせかねないので
、勉強したいかたはこちらをどうぞ…http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/structure/structure_04.php)
ボランティアの方が説明をしてくれていて、
特別公開と知らずにスルーしたマダムたちも
わらわらと戻ってきていました。
ということで、
昭和50年以降に建てられたものも多い
オールド&モダン、今なお進化中のお寺なので
初めてのひとも、以前訪れたことのある方も
得るものがあるのでは、と思います。
それではまた。
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